オークランド日本語補習学校 校長 挨拶

オークランド日本語補習学校 校長 挨拶

新しい時代を切り拓く希望の船出

 世界で最初に新年を迎えるオセアニア。その先駆けの国ニュージーランドから歓喜とともに朝日が昇り、世界の一日が始まります。勇気と希望を持って船出するシティ・オブ・セイルズ(帆の街)/オークランドの地で学ぶ子どもたちには、大きな使命があると確信します。

 社会の在り方が劇的に変わる「Society5.0時代」の到来、感染症拡大など先行き不透明な「予測困難な時代」を迎え、今こそ「令和の日本型学校教育・在外教育」の良さを確認し、全ての子どもたちの可能性を引き出し、個別最適な学びと、協働的な学びの実現に努めることが大切だと考えます。全ての教育活動・教科指導の中で、「知・徳・体」の理念をもって、一人一人の児童・生徒が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることが求められています。

 本校は、現地日本人及び関係者の熱い思いを受けて創立し、50年の佳節を迎えました。日本語補習学校として、国内同等の教育環境の整備と海外ならではの特色ある学びの両立を掲げ、日本語や日本文化などを学年の発達段階やコース(A・B・S)の習熟度に応じた体験活動を通し、確かな学力と豊かな心、健やかな体を育んでまいりました。今後とも、教職員が力を合わせ、様々な願いや夢を持って学ぶ子どもたち一人一人の思いを受け止め、個に応じて大きく成長できるよう保護者の皆様と共に、誠心誠意温かく包み込みながら支援してまいります。

 本校で学んだ児童生徒が、世界に羽ばたくグローバル人材として成長し、この地で共に過ごしたことを誇りとして、明るい未来社会を構築してくれることを期待しています。

オークランド日本語補習学校  校長  鈴木 哲明

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