オークランド日本語補習学校 校長 挨拶

オークランド日本語補習学校 校長 挨拶

出会いの幅を広げる「勉強」

~子どもたちの健やかで伸びやかな成長を願って~

 人間は出会いの喜びを求めて生き続けるのではないか、と私は思っています。様々な人との出会いや自分を別世界に連れ込んでくれた一冊の本との出会い。心を傾ける仕事との出会い、目をあらわれるような美しい自然との出会い。一生のうちで、どれだけの人やモノと、どれだけ深く出会うか、それがその人の人生の重みを決めるのではないでしょうか。

 出会いのためには、二つの条件が必要です。一つは、その人の行動に自由な幅があることです。箱の中に自らを閉ざしていたのでは何にも出会うことはできません。もう一つは、その人の思考が柔軟で、様々な出会いへのアンテナが磨かれていることです。どんなに素晴らしい人やモノに出会っても、こちらにその価値を感じ取るアンテナがなくては何にもなりません。

 勉強することの一つの利点は、思考・行動の両面において、出会いの能力を高めることだと思います。モノの見方、考え方が多様に深くなればなるほど、出会う喜びのチャンスは増えます。

 人々が学問や知識に触れることを許されなかった時代、どれだけ多くの天才たちが才能を発揮する機会もなく、一生を終えたことでしょう。今でも、生涯能力を発揮する機会もなく終える人はいるのですが、少なくとも、学問や知識が出会いの幅を広げる道具になることは確かです。

 文章を書くことが好きだという人。スポーツが好きでたまらないという人。まだ、子どもたちの中には様々な出会いとの可能性が眠っています。その眠りを覚ますのが、「勉強」であると思っています。

 オークランド日本語補習学校での「授業との出会い」。そして、「新しい先生や新しい友達との出会い」。学校での生活を通して、子どもたちが健やかに、そして伸びやかに成長することを願っています。

校長 松平昭二

Comments are closed